家計管理を行う上で重要なのが「予算」になります。
家計管理を始めたばかりの頃、多くの方が次のような悩みを抱えます。
- 「予算の立て方がわからない」
- 「予算を立ててもいつも守れない」
- 「他の子育て世帯がどんな予算で生活しているのか知りたい」
予算計画に正解はありませんが、「考え方」を知ることで迷いは確実に減ります。
実際に私も家計管理を始めた当初は、予算を立てても実績とかけ離れてしまったり、現実的ではない予算となって無理をした計画となって、計画と実績のギャップや予算計画の考え方に悩んでいました。
本記事では2年間家計簿と向き合ってきた我が家の予算計画の考え方と実例をお伝えします。
- 予算計画を立てるメリット
- 予算計画の立て方
- 子育て世帯の項目別のリアル予算事例(我が家の事例となります)
家計管理で重要なのは
「計画→実績→チェック→改善」
PDCAサイクルを回すことです。
ぜひ我が家の予算計画を参考に、予算計画を作成して家計管理をスタートしてみてください。
予算を立てるメリット
予算を立てるメリットは大きく2つあります。
お金に対する不安が減る
予算があると「使っていいお金」がわかり、使うことへの不安が減ります。
なぜならば、予算を立てないと何にいくら使っても良いのか判断できず不安になるからです。
多くの方は、なにかモノ、サービスに対価を支払う際に、
「こんなにお金使って大丈夫か」
「これにお金をかけたらもったいない」
と感じてしまい、結果的にお金を使うこと自体がストレスになります。
しかし、あらかじめ予算を決めることで、どこまではお金を使っても大丈夫かがわかるようになり安心して選択ができるようになります。
家計管理が続けやすくなる
予算がないと
「使いすぎる→落ち込む→やめる」
と悪循環になりがちです。
予算を立てることで、使いすぎかどうかがわかるようになり、来月どのように修正すればよいかが考えられるようになります。
家計管理が「反省会」から「改善ゲーム」になり、継続しやすくなります。
予算計画を立てる前に知っておいてほしい3つの前提
我が家の予算計画を立てるうえで重要な考え方が3つあります。
①貯め時とかかり時を知る
人生の中には「貯め時」と「かかり時」があります。
まずはご自身の世帯が今どちらのフェーズにいるのかを認識したうえで、予算計画を立てる必要があります。
- 独身で実家暮らしの時期
- 夫婦共働きで子ども無しの時期
・・・など
貯め時は”ボーナスを含まず、基本給(手取り)の8割での生活”を心がけましょう。
今を大事にしつつ、将来に向けた投資もしっかりと考えておく必要があります。
- 子どもが小さく働けない時期
- 受験など出費が多く出ていく時期
・・・など
かかり時のときは”赤字にならない予算計画”を組む必要があります。
すべての収入を含めて年間予算計画が赤字にならないように計画を組みましょう。
我が家のケースでは、子どもの幼稚園と妻の個人事業主へのチャレンジという節目を迎えたことで、「かかり時」という認識でいます。
②100点満点ではなく80点でもいい
計画を組むときに100点満点を目指そうときっちり組みがちです。
しかし、実際はそう上手くはいきません。
なぜなら、株価や投資と一緒で未来を見通す水晶玉は無いからです。
大事なことは80点でも良いので、まずは「予算を組む」ことです。
計画と実績のズレが大きければ半期に一度でも軌道修正すれば良いのです。
そういう心持ちで挑みましょう。
③節約=正解ではない
予算を組んでいるとどうしても「節約」に目がいきがちです。
当然赤字家計であれば節約しなければいけませんが、家計管理は「資産総額」や「貯蓄率」を競うゲームではありません。
大事なのは現在と将来のバランスです。
将来への蓄えも大事ですが、今しか経験できないこともいっぱいあります。
「必ずしも節約だけが正解ではない」という考えで予算を組みましょう。
予算計画を立てる5ステップ
それではここから実際の予算を立てる手順について解説していきます。
一番重要なことは”赤字家計”を作らないことです。
ステップ①:実績を振り返る
まずは過去実績を振り返ります。
何にいくらかかったのか、継続的に発生する費用なのか、一時的な費用なのかを整理します。
例えば継続的に発生する費用としては、家賃、光熱費、通信費、教育費、食費などが挙げられます。
一時的な費用の例としては、七五三や冠婚葬祭など毎年発生しないイベントごとになります。
実績を整理するのにオススメなのが「マネーフォワードME」です。
実績データを項目ごとに自動集計してくれるので、実績管理ツールとして必要不可欠です。
ステップ②:固定費・変動費の予算を組む
次に継続的に発生する費用の中で、固定費と変動費に分けて予算を組んでいきます。
固定費は主に「家賃」「通信費」「光熱費」「教育費」など毎月の支払い額がある程度決まっている項目になります。
変動費とは主に「食費」「日用品」「趣味・娯楽」「交際費」「衣服・美容」など、毎月の支払い額が変動する項目となります。
まずは固定費、変動費の年間予算を過去実績をベースに「仮の年間予算」を設定します。
ステップ③:特別費の予算を組む
次にライフプラン表をもとに毎月は発生しない「特別費」の予算を組んでいきます。
出産や入学、七五三などライフイベントがあればもれなく予算に組み込みます。
*特別費として既に毎年の実績に引当済みの方は振替処理を行う。
「分かっている将来の出費」は、必ず先回りして予算化しましょう。
\\特別費の予算の組み方は過去の記事をご確認ください。//
ステップ④:収入見込みの予算を立てる
次に収入の予算を立てます。
収入の予算を把握しないと「いくらまで使ってよいか」が判断できないためです。
こちらも実績をベースに予算を組み込んでいきます。
基本給、残業代、賞与、配当金、補助金などすべての収入を書き出します。
我が家は「かかり時」のため、
黒字家計を最優先し、すべての収入を予算範囲に含めています。
収入は少なめに、支出は多めに見積もると、予算が安定します。
ステップ⑤収入の範囲内に支出を収める
最終目標は、必ず「赤字を出さない予算」にすることです。
どれだけ細かく作っても、赤字になってしまったら予算計画として意味を持たないからです。
ステップ①〜③がステップ④で決めた収入の範囲内に収まっているかを確認します。
この時にご自身が「貯め時」か「かかり時」で予算の考え方が異なります。
- 貯め時:手取り収入の8割に収まるように変動支出を抑える。
- かかり時:すべての収入に対して黒字を確保する。
*あくまでも目安であり、家族構成や住環境によって最適解は異なります。
「削る」のではなく、「調整する」という視点で見直しましょう。
来年の予算計画を公開(3人家族・子育て世帯)
では実際に我が家の予算計画はどうなっているのかを公開します。
収入
まずは年間の収入見通しを作成します。
月の収入の予算を立てる場合は年間予算を月割したものを設定します。
基本給の8割で生活することが目標ですが、我が家はかかり時の為、まずは黒字家計を目指してすべての収入を予算範囲に含めます。

支出
2025年実績を基準に収入の範囲内に収まるように調整した結果が以下になります。
ここで大事なことは1円単位までこだわり過ぎないという点です。
想定外の支出は必ず出てくるので少し多めに予算を見ておきましょう。

項目別|予算内訳と考え方
まずは予算を決めるうえで毎月発生する費用と不定期に発生する費用に層別します。
毎月発生する費用
①固定費
- 住宅費:毎月発生する家賃
- 光熱費:電気、ガス、水道などのインフラ費用
- 教育費:幼稚園費用
- 通信費:携帯代
- 保険:掛け捨て保険代
- 特別費:いつ発生するがわからないが10万円以上発生する項目の引当金
など
これらは毎月必ず一定額発生する金額なので過去実績から予算を割り当てました。
②変動費
ここでは毎月発生する変動費用を抽出します。
- 食費:スーパーでの買い物、外食、コンビニなど
- 趣味娯楽:レジャー費など
- 交際費:飲み会、プレゼント代など
- 交通費:通勤費、出張費用など
- 日用品:生活日用品、幼稚園用品など
- 自動車:ガソリン、高速代など
- 衣服、美容:クリーニング代、美容院代など
- 医療費:診察費、薬代など
全体の収入見通しよりも全体予算がオーバーした場合は、ここで予算の見直しを行います。

ここでの予算見直しが一番重要です。
不定期に発生する費用
ここでは毎月は発生しませんが1年に1回や3ヶ月に1回など発生する項目を抽出します。
③固定費
- サブスク費用:Youtubeプレミアム、マネーフォワードME、NHKなど
- 自動車費用:保険支払、税金支払、定期検診費用など
- 特別費:火災保険、お年玉、冠婚葬祭など

ポイントは過去実績などから抜け漏れなく抽出することです。
④変動費
我が家では不定期且つ変動的な予算として「旅行代」を設定しています。
旅行については年3回は行きたいと考えており、7万×3回=21万円の年間予算を組んでいます。
当然1回の費用が高くなれば旅行を2回にするなど臨機応変に対応していきます。
かかり時の中でも「家族との時間」にはしっかりとお金をかけていきたいと考えての予算編成となります。
予算を立てるときにやめたこと・やらないこと
無理な計画は立てない
予算管理を始めるとどうしても陥りがちなのが「過剰な節約」です。
- 食費を抑えるために1時間かけて隣町の安いスーパーまで行く
- 旅行に来たのにお金を使わない
- 友人との食事を断り続ける
- 自己投資に使わない
お金だけが資産ではありません。
人的資本、経験値などその時その時でしか得られないものがたくさんあります。
ぜひ使うところにはしっかり使うと決めて予算を組んでみてください。
他人と比較しない
冒頭でも言いましたが家計管理は「資産総額」や「貯蓄率」を競うゲームではありません。
家計管理で大事なことは「自分がこの1年間をどう過ごしたいのか」です。
もっと言えばどういう人生を過ごしたいかによって予算計画は大きく変わって来ます。
「支出は**万以下にしないと駄目、貯蓄率は**%以上にしないと駄目」
ということではありません。
他の家庭の”やり方”の良いところはマネをして、金額は参考程度にしましょう。
これから予算計画を立てる方へ
以上、いかがでしたでしょうか?
今回は我が家の予算計画の考え方についてお伝え致しました。
- 予算を立てるメリット
▶お金に対する不安が減る
▶家計管理が続けやすくなる - 3つの前提を抑える
▶「貯め時、かかり時を知る」
▶「80点でもいいから予算を立てる」
▶「かならずしも節約だけが正解ではない」 - 予算の立て方
▶ステップ①:過去実績をベースに項目は抜け漏れなく抽出する
▶ステップ②:予算計画を組む
▶ステップ③:特別費を見込む
▶ステップ④:収入を見込む
▶ステップ⑤:収入の範囲内に抑える - 予算を立てるうえでやめたこと
▶無理な計画はつくらない
▶他人と比較しない
繰り返しになりますが、大事なことは「どういう1年を過ごしたいか」になります。
節約だけが家計管理ではありません。
また、「資産総額」「貯蓄率」を競うゲームでもありません。
お金はあくまでもモノ・サービスを買うための「手段」に過ぎません。
何にいくら使うのか予算を決めて、素晴らしい1年間をスタートさせましょう!
おわりに
このブログでは「我慢しない家計管理」をテーマに、リアルな家計簿情報や食費改善方法を発信しています。
ぜひ他の記事も参考にしながら、
ご自身のペースで、納得できる家計管理を作っていってください。
\\過去オススメ記事はこちら//
\\我慢せずに食費改善するには?//







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